Penta creation

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2016年07月18日

「箱庭ライト」を製作しました。

FAB BASIC PROGRAMの課題作品をブラッシュアップする形で、ミニチュアの箱庭をライトで点灯させる「箱庭ライト」を制作しました。いろいろと課題は残りましが、おもしろいものができたと思います。

Maker Faire Tokyo 2016

8月6日、7日に開催されたMaker Faire Tokyo 2016のファブラボ鎌倉ブースにFAB BASIC PROGRAMの作品の一つとしてですが、「箱庭ライト」を出展させていただきました。

ファブボックスとしてのクオリティは好評をいただいたものの、心配していた通り、ARが会場のライティングの関係で設置場所でうまく動作せず、ただのミニチュアと化してしまい全くインパクトがなくなってしまったので、次の作品への反省点として生かしたいと思います。
ブースを訪れる人の反応を見ていて、こういった展示会では、訪れる人を良い意味で裏切るインパクトと、パッと見て分かるシンプルさが必要なんだと、いろいろ勉強になりました!

「箱庭ライト」動画

「箱庭ライト」の様子を動画にまとめました。



メイキング

ファブラボ鎌倉にはレーザーカッターや3Dプリンターなど必要な機器が一通り揃っていましたが、FAB BASIC PROGRAMも終了し製作環境を探す必要がありました。DMM.makeのシェアスペースAKIBAや渋谷のFabCafeなどいろいろ調べてみて、場所が近かったので目黒にあるMaker's Base(製作中に移転してしまいました)を利用することにしました。
Maker's Baseを利用するためには会員登録する必要があり、レーザーカッターを使用するためにはトレーニングを受ける必要があります。トレーニングは開催日が決まっているため、実際にレーザーカッターが使えるようになるまでには少し時間がかかりました。

レーザーカッターが使えるようになる間に、ミニチュア製作を始めました。初めてのことだったので、インターネットで探して見つけた、「さかつうギャラリー」で必要ものを買ってきました。想像以上にパーツが小さくて苦労しましたが、なんとか組み立てて、提灯に点灯してみると良い感じです!

次にスイッチサイエンスでAdafruit Metro Miniやバッテリーなどを購入しました。いろいろ調べてみて、リチウムイオンバッテリーは扱いが難しそうだったので、電源はボタン型電池にしました。

Maker's Baseのトレーニングでは主に機器の安全な使い方を教えてもらえます。トレーニングを受けた後は予約申し込みすれば機器を自由に使うことができ、レーザーカッターでアクリルの外箱とミニチュアの地面用の板を切り出しました。
レーザーカッターにはレーザーのPowerとSpeedの設定値があります。この数値をうまく設定しないと、貫通せずに切り出せなかったり、レーザーが強すぎて焦げてしまったりします。
また、当然機器は共有なので、他の人が使った後の木片が残っていて、木片がレーザーで燃えてアクリルに焦げたような跡がついてしまうこともあります。Maker's Baseに何度か通いながら、外箱と地面を完成させました。

電子部品を収納するボックスは123D Designで設計し、3Dプリンターで出力しました。
Maker's BaseでUP Plusという3Dプリンターが使えるので、何度かトライしてみたのですが、うまく出力できませんでした。しかも出力時間が約2時間程度かかってしまうので、それだったらインターネットの3Dプリント出力サービスの方が良いと思い、DMM.makeで出力することにしました。
素材はナイロンを選択したのですが、思った以上にクオリティが高く、例えるなら硬いスポンジのようで、積層痕もなくて良い感じです。

ハードウェアの最後のデザイン作業は、ミニチュアの地面作りです。地面の土台となる板は最初アガチスで試したのですが、砂や草地を接着するためのボンドのせいで湾曲してしまったので、より頑丈なシナ合板の板を使用しました。

桜の木を植えて、ミニチュアの屋台を乗せるとだいぶそれっぽくなってきました!

ハードウェアの方はだいぶできてきたので、次はソフトウェア開発です。スマホアプリとBLE Nano用のプログラム、Adafruit Metro Mini用のプログラムを開発します。

BLE Nano用のプログラムは、FAB BASIC PROGRAMの課題で開発済みで、BLE Nanoは基盤にハンダ付けしてまうとプログラミングを書き換えられないので、Bluetooth通信の動作が確認できるまでそれぞれプログラミングして、その後、先に電子部品を耐熱電子ワイヤーでブレッドボード配線パターンタイプの片面ユニバーサル基盤にハンダで配線しました。

ブレッドボードにジャンプワイヤーで配線するとどうしてもスペースをとってしまうため、基盤への配線は今回試したかったことの一つです。想像よりも細かい作業で、ワイヤーで穴が塞がってしまうなど、いろいろ苦労しましたが、なんとか3Dプリンターで出力したボックスに電子部品を収納することができました。

スマホアプリは、カラーピッカーからカラーを選択して、LEDの色を変更できるアプリを開発しました。ソフトウェア開発も終了し、ミニチュアの人を追加、本番用のケースに入れると良い感じです!

Blenderでミニチュアの人を制作し、UnityとVuforiaでARを実装しました。

本当は地面全体をマーカーにして人のミニチュアはすべて3DCGで制作するつもりだったのですが、想像以上にモデリングに時間がかかってしまったのと、マーカー画像が思ったよりうまく認識されなかったので、現実的な路線を探り、地面の一部をマーカーにして、人のミニチュアもCGにするのは1体に絞りました。

ボーンをつけてアニメーションにも挑戦!初めてのUnityでBlenderのアニメーションをUnityのアニメーションに移行する方法がわからず苦労しましたが、なんとか実装しました。

アクリルのケースに入れると、光が反射してVuforiaを使ったARの画像認識の精度が著しく落ちてしまうところが、課題として残ってしまいましたが、最期に、ミニチュアのディテールを仕上げて、完成です。

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