2015年07月02日

広告業界とIoT

スマホが普及した今、スマホ以外のモノがインターネットにつながっていくIoTは当然の流れだと思います。これから、ヒットするIoTプロダクトが出てくると新しいコミュニケーションツールが生まれ、広告コミュニケーションにも当然影響を及ぼします。そこで、広告業界ではIoTに関してどのような動きがあるのか調べてみました。

スパイスボックスの調査では、国内のIoT広告市場動向は2020年には1290億円規模になると予想しています。
iot_yosoku2020.gif ※参考:国内IoT広告市場は、2020年には1,290億円と予測

この調査では、IoT広告の定義を「PC、タブレット、スマホを除いたオンライン接続デバイスに配信される広告」としていて、2013年のIoT広告市場は、デジタルサイネージの広告市場としています
今後、デジタルサイネージは急速にネットワーク化が進み、これからのIoT広告市場を最も強くけん引すると考えているようです。確かに、東京ではここ最近、デジタルサイネージが急速に増えているし、デジタルサイネージ用の広告制作の仕事も増えてきています。

デジタルサイネージ用の広告はIoT広告と言えなくはないと思いますが、今までの広告制作とあまり変わらないので、IoTに関する新しい広告コミュニケーションの開発にチャレンジしている会社を探してみました。

新しいIoT広告にチャレンジしている会社(組織)

チームラボ

広告業界では有名な会社だと思います。紙に絵を描いてスキャンすると、巨大スクリーンの街の中に3Dで出現する「3Dお絵かきタウン」などインタラクティブなデジタルアート作品を積極的に制作している会社です。

AU未来研究所

KDDIが主催する「スマホの次を発明する」オープンラボラトリーで、ニューバランスと「FUMM(フーム)」というキッズシューズを開発しました。

IoTの企画専門会社「WHITE」

博報堂のグループ会社から分社化された、業界でも珍しい、モノのインターネットの企画専門会社です。事例はまだ多くはないのですが、これからどんなプロダクトを生み出してくれるか楽しみです。

スダラボ

iot_talkable.jpg

博報堂の有志が集まり「主体的に新しい広告のようなものを作ってみる」ことをコンセプトに立ち上げられたラボです。「ネイチャーバーコード」や「トーカブル・ベジタブル」など面白い試みをしています。

面白法人カヤック IoT制作室

iot_tenbin.jpg

カヤックが立ち上げたIoT制作室です。自主制作とクライアントワークを見事につなげて、「2020 ふつうの家」 「HOME'S「すごい天秤」」「みらいのこくばん」など、さまざまな実績を残している会社です。

FabLab鎌倉

広告業界というわけではないのですが、MITのメディアラボで行われていたアウトリーチ活動から広がった、実験的な市民工房のネットワークです。様々な分野の人材が集まって主体的にモノを作っている場なので、こういう場から新しいプロダクトが生まれる可能性は非常に高いと感じました。

広告業界では、まだまだ、一部のラボ的な組織や会社が、IoT社会での新しい広告コミュニケーションの形を模索しているといった段階のようです。そもそも、広告代理店やプロダクションは本来メーカーではなく、CMや交通広告といった映像やグラフィックなどの「ソフト」を制作する機能は持っていても、「ハード」を制作する機能を持っているところは多くはありません。

また、これから発展する分野であることは間違いないけど、まだビジネスになるかどうかもわからない段階で、自社に「ハード」を制作する機能もなく、手の出しようがない、もしくはそんなつもりさえないというのが、広告業界の多くの現場の実情なのかも?と思いました。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
前の記事へ

IoTって何?を調べてみた

次の記事へ

ものづくりを根本から変える?デジタルファブリケーション