BlenderでiPhoneXSを制作(2)
「BlenderでiPhoneXSを制作(1)」でモデリングしたiPhoneXSに、マテリアルとテクスチャを設定しました。
iPhoneXSを制作
● マテリアルとテクスチャの設定
iPhoneXS本体にマテリアルを設定します。
モデリングしたiPhoneXSのオブジェクトを選択して、マテリアルを新規追加します。プリンシプルBSDFを使用して、メタリックとスペキュラを1.0、粗さを0.2に設定します。また、ボタン等にも同じマテリアルを設定します。
基本的なマテリアルの設定方法は、「Blenderでマテリアルを設定」を参考にしてください。レンダリングエンジンは、Cyclesレンダーを使用します。
ノッチとベゼルにマテリアルを設定します。
編集モードにして、ノッチとベゼルの辺を選択、平均クリースを1.0に設定します。
マテリアルはポリンゴンごとに設定することができます。
編集モードにして、ノッチとベゼルの面を選択、マテリアルを新規追加して、黒色のディフューズBSDFを設定し、割り当てをクリックすると、選択した面(ポリンゴン)にマテリアルを設定することができます。
ディスプレイを制作します。
iPhoneXS本体のディスプレイをガラスにします。編集モードにしてディスプレイの面を選択、マテリアルを新規追加します。プリンシプルBSDFを使用して、粗さを0.2、IORを1.51、透過を1.0に設定します。
ディスプレイ基盤を制作します。
ノッチを含むディスプレイの面を選択して、「Shift」+「D」で複製し、「P」で別オブジェクトに分離します。
UV展開しやすいように画面を分割し、右側のウィンドウをUV/画像エディターにします。
ディスプレイ基盤をUV展開します。
UV/画像エディターの「+」で新規画像を作成し、生成された種類をUVグリッドにします。
「1」+「5」でフロント・平行投影表示にします。「A」でディスプレイを全選択して、「U」+「視点から投影」でUV展開します。
UV/画像エディターの「UV」+「UV配置をエクスポート」で、UV配置が表示されたPNG画像を保存します。
保存したPNG画像を元に、フォトショップでUV配置に沿ってテクスチャ画像を制作します。テクスチャ画像を保存するさい、UV配置は非表示にします。
ディスプレイ基盤にテクスチャ画像を設定します。
画像テクスチャをプリンシプルBSDFのベースカラーに接続して、テクスチャ画像を選択、プリンシプルBSDFの透過を1.0に設定します。
そのままだとディスプレイが暗いため、ディスプレイ基盤を「Shift」+「D」で複製し、放射マテリアルを設定してディスプレイを明るくします。設定できたら、ディスプレイ基盤と放射板をiPhoneXS本体の中に納めます。
アンテナラインのマテリアルを設定します。
マテリアルの設定方法は、ノッチとベゼルにマテリアルを設定した方法と同じです。アンテナラインの辺はシャープにするために平均クリースを1.0に設定します。
前面のスピーカーとライトのマテリアルも設定します。
ディスプレイ基盤と同じように、iPhoneXS本体の背面もUV展開して、テクスチャを設定します。
また、背面のカメラもマテリアルを設定します。
最終調整をして、iPhoneXSの完成です。背面のカメラはリアリティを出したかったので、フォトショップで画像処理しました。