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2019年10月12日 - Blender

Blender2.8でアニメーション

Blender2.8でアニメーション

Blender2.8に慣れるために「無料ではじめるBlender CGアニメーションテクニック」を購入して、Eeveeを使用したアニメーション制作を試してみました。

無料ではじめるBlender CGアニメーションテクニック

「無料ではじめるBlender CGアニメーションテクニック」は、インストール方法からキーフレームアニメーション、ボーンの設定や物理シミュレーションまで、アニメーション制作を通してBlender2.8の操作方法を学ぶことができます。

3DCGアニメーションは難しいというイメージがありますが、サンプルファイルが丁寧に用意されていて、非常にわかりやすかったです。

無料ではじめるBlender CGアニメーションテクニック

Blender2.8でアニメーション制作

「無料ではじめるBlender CGアニメーションテクニック」を参考に、モデリングの練習も兼ねて「箱くま」ならぬ「箱ねこ」を制作し、キーフレームアニメションを試してみました。

● モデリングとマテリアルの設定

箱ねこを制作しました

立方体や円柱など、プリミティブなオブジェクトを組み合わせて、箱ねこを制作しました。アニメーションすることを想定して、頭と体、各足としっぽを別オブジェクトにしています。

街灯を制作しました

面の差し込みや押し出しを使用して街灯を制作、配列モデファイアーで4個並べました。

また、フォトショップで石畳風のテクスチャを制作して、地面に設定しました。

モデリングとマテリアルの設定の完了です

アニメーションを制作したあとglTFに出力してThree.jsで読み込む予定なので、マテリアルはすべてプリンシプル BSDFで設定しました。これでモデリングとマテリアルの設定の完了です。

● アニメーション制作

アニメーションの準備をします。まずはオブジェクトの原点を設定します。

1+5でフロント・平行投影表示にします
Shift+S+カーソル→選択物で3Dカーソルを選択したオジェクトの原点に移動します

「1」+「5」でフロント・平行投影表示にします。設定したいオブジェクトを選択して、「Shift」+「S」+「カーソル→選択物」で3Dカーソルを選択したオジェクトの原点に移動します。

「N」でサイドバーを表示させ、ビュータブで原点に設定したい場所に3Dカーソルを移動します。トップバーの下の「オブジェクト」から「原点を設定」を選択して、「原点を3Dカーソルへ移動」をクリックして原点を設定します。

頭と各足しっぽそれぞれ、体に接する部分に原点を設定します。

ペアレント設定します

アニメーションしやすいようにペアレント設定します。

ペアレント設定は選択する順番が重要です。子オブジェクトの次に親オブジェクトを選択して、「Ctrl」+「P」で「オブジェクト」をクリックします。これでペアレント設定の完了です。体が親になるように、頭と各足それぞれペアレント設定します。

しっぽにBボーンを設定します

しっぽにBボーンを設定します。

「Shift」+「A」+「アーマチュア」でボーンを追加し、箱ねこの腰あたりに移動し「S」で縮小します。

編集モードにして、ボーンの先端を選択して「E」+「Z」で押し出してもう一つボーンを作成します。

表示方法をBボーンに変更します

オブジェクトモードにしてボーンを選択し、プロパティでオブジェクトデータのビューポート表示を展開して、表示方法をBボーンに変更します。

Bボーンは、分割数を設定して滑らかな変形を行うことができるボーンです。

セングメントを8にします

プロパティでボーンのベンディボーンを展開して、セングメントを8にします。

また、しっぽを選択、編集モードにして「Ctr」+「R」で8分割にループカットします。

Ctrl+Pでペアレント対象の自動のウェイトでアマーチュアとオブジェクトを関連づけます

しっぽとボーンの順番に選択して、「Ctrl」+「P」で「ペアレント対象」の「自動のウェイト」でアマーチュアとオブジェクトを関連づけます。

また、しっぽ、ボーン、体の順番に選択、「Ctrl」+「P」で「オブジェクト」をクリックしてペアレント設定します。

アニメーションの準備ができました

これで、アニメーションの準備ができました。

しっぽは、ポーズモードでボーンを変形すると柔らかく曲がります。

Animationワークスペースを表示します
キーフレームを挿入します

キーフレームを使用してアニメーションを制作します。

「Animation」ワークスペースを表示します。タイムラインを0に移動し、箱ねこのオブジェクトを全て選択して、「i」+「位置/回転」で初期状態のキーフレームを挿入します。キーフレームを挿入すると黄色い丸が追加されます。

位置と回転をアニメーションしたかったので「位置/回転」を選択しましたが、キーフーレムの下の「キーイング」のアクティブキーイングセットを「LocRot」にすると「i」だけで「位置/回転」のキーフレームを追加することができるようになります。

最終フレームに移動し、箱ネコを移動させてiでキーフレームを挿入します

フレームレートの初期設定は24FPSです。つまり1秒間に24フレーム進むので、どのくらいの時間でどの程度移動したいかを考えて、最終フレームに移動し、箱ネコを移動させて「i」でキーフレームを挿入します。

これで、移動アニメーションは完成です。「Space」でアニメーションを確認することができます。

4足歩行のアニメーションを制作します
箱ネコが歩いているようなポーズのキーフレームを挿入します

4足歩行のアニメーションを制作します。「動物の歩き方・走り方を詳しく解説するアニメーション「Animal Gaits for Animators」」を参考に、10フレームごとに箱ネコが歩いているようなポーズのキーフレームを挿入します。

体の動きを追加します

足の動きだけだとリアリティに欠けるので、体の動きを追加します。4足歩行のアニメーションの間に、「G」+「Z」で体が上下に動くようなキーフレームを挿入します。

最後にしっぽのアニメーションを制作します

最後にしっぽのアニメーションを制作します。

しっぽを選択してポーズモードにし、30フレームごとに「R」+「X」でしっぽを変形させてキーフレームを挿入します。これでアニメーションの完成です。

カメラとライティングを設定し、Eeveeでレンダリングして初めての3DCGアニメーションの完成です。

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