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2022年10月08日 - Blender

BlenderにおすすめのMac

BlenderにおすすめのMac

2021年10月にAppleがBlenderの開発基金に参加することが発表され、Blender3.1からMacでもGPUレンダリングが可能になりました。そこで、Blenderで3DCGを制作するさいにおすすめのMacを紹介します。

Blenderの推奨スペック

公式サイトによると、Blender3.3の推奨スペックは次の通りです。

● 推奨スペック

・CPU:64bit 8コア以上
・メモリ:32GB
・グラフィックボード:8GB以上
・ディスプレイ:2560px×1440px

● CPUについて

3DCG制作に使用するパソコンは、グラフィックボードの性能が重要というイメージがありますが、実はCPUの性能も重要です。フォトリアルでポリゴン数が多い3Dモデルの制作やスカルプティング、アニメーションや物理シミュレーションなどの高負荷な作業は、CPUが高性能だと快適に作業できます。

● メモリについて

メモリは32GBがおすすめです。メモリが不足すると、例えばシーンに大量のオブジェクトを配置すると動作が重くなったり、ときにはBlenderが落ちたりします。また、ブラウザやフォトショップなど、他のアプリケーションを立ち上げながらBlenderで作業することも難しくなります。

● グラフィックボード(GPU)について

Blender 3.1からApple製のGPUもサポートされ、MacでもGPUレンダリングが可能になりました。グラフィックボードの性能はレンダリングやビューポートレンダリングの速度に影響します。そのため、予算が許せば高性能なグラフィックボードを積むことをおすすめします。

iMac Proの使用感

● iMac Proについて

iMac ProでBlenderを使用」でも書きましたが、現在iMac Proを使用していて、スペックはちょうど推奨スペックくらいです。

・CPU:3.2GHz 8コア Xeon W
・メモリ:32GB
・グラフィックボード:Radeon Pro Vega 56 8GB
・ディスプレイ:5120px x 2880px

iMac Pro

Youtubeのチュートリアル動画を参考に、iMac Proで温泉街を制作し、初期設定(サンプル数:4096 / ノイズしきい値:0.01)でレンダリングしたさいの所要時間は20分でした。

ビューポートレンダリングの表示や動作は少し時間がかかりますが、このくらいのオブジェクト数でもかなり快適に作業できます。

Youtubeのチュートリアル動画を参考に温泉街を制作しました

BlenderにおすすめのMac

● MacStudioについて

現在のラインナップであれば、コストパフォーマンスを考えてもMac Studioの下位機種がおすすめです。

・CPU:M1 Max 10コアCPU
・メモリ:32GB
・GPU:M1 Max 24コアGPU

Mac Studio

スペックもちょうど推奨スペックくらいで、Mac Studioのベンチマークの結果もiMac Proを上回っているため、快適に作業できると思います。ただし、ストレージは1TB SSDストレージにアップすることをおすすめします。

● iMacについて

現在の24インチiMacは少しスペック不足な印象です。Blender自体は動くと思いますが、本格的に使い始めるとスペック不足で動作が重くなったり、またレンダリング時間も長くなる可能性が高く、あまりおすすめしません。

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